【公園だより】アジサイ物語
'23.06.15アジサイ物語
先週、関東地方が梅雨入りしました。
梅雨の時期に咲く花の代表格と言えば、“アジサイ(紫陽花)” でしょうか。
雨の日は、外出するのが億劫で・・・という方の為に、今日はアジサイのお話を。
実はアジサイは日本原産の落葉低木で、日本原産のガクアジサイが西洋に渡り品種改良を重ねられ、西洋アジサイとして日本に逆輸入されたもの。
最近では品種も、形、色の種類も豊富な植物ですが、皆さんは、アジサイと聞いて何色を思い浮かべますか?
個人的には、やっぱり青系(ブルー系)でしょうか。この時季、各地で開催されるアジサイ祭り的な案内などを見ても青系が多いように思えます。
アジサイは「酸性の土では青みが強くなり、アルカリ性の土では赤みが強くなる」って聞いたことありませんか?
土壌が酸性だと、土中のアルミニウムが溶け出し、花に多くアントシアニン色素が含まれるため青色の花となるようです。
と、云うことは、日本の土地(土壌)は酸性土壌なんですね。根拠の一つが「雨」。
実は、雨というものは,だいたい弱酸性。これは、空気中にある二酸化炭素が水に溶けて炭酸になるということ。
日本の年間降雨は世界的にも多く、薄い炭酸水が大量に降っているようなもので、土壌中へ浸透すると水と一緒にアルカリ分が流されやすくもなる。
これが日本に酸性土壌が多くなっている理由の一つだそうです。
青色のアジサイを見たら思い出してみてください。
そこは、酸性土壌なんですって・・・!?
赤羽自然観察公園管理事務所